20歳の時、マルチ商法に誘われて、特約店開設という目的のために友人から5万円、母親から60万円借りました。

今考えると恐ろしい金額ですが、その当時はマルチの組織にどっぷりはまってしまっていました。会社が終わってから会場に45分かけて通い、商品の勉強を夜遅くまでしていて疲れ果て、その時はまるで客観的な視点が無くなっていたと思います。

最初はそれと知らずに深く考えず誘われて行って、空いている時間でサイドビジネス!という説明を受け、そんなに儲かるなんて変だなと思い、内容を勉強するという目的で会場に通ううち、何か夢とか目標を持たなくては人生甲斐が無いような雰囲気に飲まれ、勉強だけのつもりが商品を多数抱える特約店開設という目的を持たされていました。


特約店開設には80万円ほどかかったような気がします。入社1年目だったので、そんなに貯金もないし、今までためたお金はかき集めても20万円に満たず、では友人や親に金策しようという事になって、金策の言葉まで指南されました。

どういう内訳でそうしたかは覚えていませんが、友人に5万円借りたいと金策したときは、二人きりで、自分の夢とか目的を話し、必ず返すということをかなり真剣に話しました。親に対してもそうだったと思います。そして、両者とも私の真剣な話にきちんと耳を傾けてくれて、お金を貸してくれました。

友人のほうは翌月の給料ですぐに返済しましたが、親のほうは、最初は月に1万円づつ返していましたが、そのサイドビジネスがうまく行くはずもなく、半年くらいでうやむやにしてしまい、しかし親には何も言われませんでした。申し訳ないことをしたと思います。

ただ、この金策を経て思ったことは、普段の信用や、何に使うか明確にすることで借りられるか借りられないかが決まる。金額にもよるでしょうが、人が真剣に頼めば信用度によってお金を借りるという事が可能なんだと思いました。